自分の記憶に保険をかける
MOLESKINプレーンノート
MOLESKIN 使い終わったとき、
どの本よりも重要な「書籍」ができあがる

 私にとって、思いつきやこまごまとした雑多な記録を書き込んでいくメモやノートは、自分の脳の外部記憶装置だ。バックアップも兼ねた脳の一部である。

 私は自分の記憶に自信はないが、メモを残すことによって私の脳は、そのことを忘れることを許され、また、メモに残されたキーワードや簡単なイラストが、脳に埋もれた記憶をたどるブックマークとして機能することで、私の散らかった脳は何とか日常をこなし、私の生活を支えている。ノートや手帳を購入するとき、私は脳の一部を購入するのだ。自分にとって使いやすくて愛着を持てるものがいい。

 ここ数年私の主な外部記憶装置として働いているのが、この「モールスキン」の手帳だ。最近とても有名になってきたので、雑誌などで見てご存じの方もいるかもしれない。モールスキンの外観上の特徴は真っ黒の表紙。モールスキンとは、直訳すればモグラの皮。といっても、モグラの皮でできているわけではなく、“そのぐらい丈夫な”オイルクロスに覆われたハードカバー。ノートというよりも無地の本に近い印象。2ミリ近くある分厚く堅い表紙のため、持ち歩いてもよれたりせず、ずっとスクウェアな印象を保持し続ける。一般にハードカバーの本は、表紙が本文よりも少し大きく張り出していることが多いが、モールスキンは本文と表紙のサイズがほぼ同じで、角が丸く落とされている。ポケットや鞄への出し入れの際に引っかかりにくい手帳仕様だ。

 そして私がモールスキンを愛用する一番のポイントは、背の部分。私がノートに求める条件は、何よりもまずどのページでもぺたんと180度に開けること。大きくて薄いノートの場合はあまり問題にならないが、小さく、分厚い手帳やメモなどの場合、書くときにページが山なりに盛り上がるものはどうにも嫌いだ。リングタイプならその心配はないが、左ページを書くときに中央のリングが邪魔だし、使い終わった後、本棚に立てかけると、リングが邪魔でおさまりが悪い。で、モールスキンはどうかというと、本かがり綴じの製本で、外から見える背の部分と本文を綴じている背は別になっていて、表紙の厚みとは対照的に、背の部分は、芯が入っておらずふにゃふにゃ。ノートを全開にすると、互いに反対方向に折れ、菱形の空間ができる。この柔らかな背のおかげで、中央付近のページでもぺたっと平らに開き、楽に書き込むことができる。

 書籍に似ているという意味では文庫本とまったく同じ製本のタイプもあるが、読むだけの本と違い、書き込むことを主とするノートとしては、使い勝手、耐久性ともに、モールスキンとは比較にならない。そして使い終わったときには、書籍と同様に本棚にきちんと収まる。たとえそのとき限りのつもりのメモであっても、記憶のブックマークとして意味を持つことは多い。思いつきやアイデアならなおさらのこと、使い終われば、他のどの本よりも私にとって重要な「書籍」ができあがるのだ。背に適度な幅があるので、使い終わったらテプラで使用した期間を記したテープを貼り、本棚に入れる(使っている間ははがれやすい)。

 本文については、真っ白ではない若干クリームがかった色は気に入っているが、紙質はちょっと不満。万年筆や、サインペン等のインクが染みやすく、裏うつりする。そのため、片方のページを使わないこともある。

モールスキン活用法  そして、機能とは別に私が最初にこのノートを買ったときに感激し、それ以降浮気をしないもう一つの理由は、最初の見開きにある。表紙を開くと、そこには

 In case of loss, please return to:
(もし紛失したときには、下記に戻してください)とあって、住所記入欄があり、
 As a reward:$
(お礼として○○ドル差し上げます)と書かれている。先にも書いたように、ノートや手帳は、脳の一部。記憶力に自信がない私にとって、ノートを失うということは記憶の一部を失うことにも等しい重大事件だ。自分の記憶に保険をかけるのだ。これは、手帳そのものよりも、内容に価値を認めているということ。自分が書く内容がどれくらい重要か、自分で考えるのだ。

 新しいモールスキンを購入すると、まずここに名刺を1枚貼付け、日本語で「これは私にとって大切な手帳です。拾った方はご連絡ください。」「\5,000差し上げます。」と書いて使っている(拾った場合に1000円ぐらいでは連絡するのがめんどくさいのではないかと思い、5,000円にしている)。これ、私にはリアルな問題で、私は何かに集中すると他のことが疎かになることが多く、そんな大切な手帳をときどき置き忘れてしまう。同僚に拾われたときは夕飯をおごるぐらいで勘弁してもらっているが、実際に外で落としたときに連絡があって戻ってきたことが2度もある。自慢できる話ではないが、このコメントのおかげで手帳を失わずに済んだのは事実である。

 手帳サイズで一冊1,680円、ノートサイズのラージになると2,625円、どちらも年に何冊も使用するので、実際出費としてはたやすくはない。しかし、外部記憶装置としてこのノート1冊に書き込める価値は、自分にとってその何倍も大きいと確信している。

真っ黒の表紙にはたいてい派手なシールを貼るので、周りの人には「もったいない」と言われることが多い。値段が高いからそう言うのもわかるが、見た目では中身の区別がつかないので仕方がない。自分用の統一したシールでも作ろうかとも考えている。最近になって使用期間を書くシールが付属するようになったが、ポップなデザインがちょっと……。

裏表紙内側のマチ付きポケットは便利。なお、私は主に無地のノートを使用しているが、横罫や方眼のものもある。また、ドキュメントファイルのようなポケットばかりのものや、「Japanese Pocket Album」という蛇腹状のものなど、バリエーションが多いことも魅力の一つ。


moleskin
RULED NOTEBOOK
一般的な罫線入りノート。文章や文字中心のメモにぴったりです。
サイズは141mm×91mm・192ページ(スモール)、210mm×132mm・240ページ(ラージ)。


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モールスキンRULED NOTEBOOK 1,680円(税込)
モールスキンRULED NOTEBOOK Lサイズ 2,625円(税込)
SQUARED NOTEBOOK
使いやすい5mm方眼のノート。レイアウトや地図、デザインなどのアイディアメモに。
サイズは141mm×91mm・192ページ(スモール)、210mm×132mm・240ページ(ラージ)。


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モールスキンSQUARED NOTEBOOK 1,680円(税込)
モールスキンSQUARED NOTEBOOK Lサイズ 2,625円(税込)
PLAIN NOTEBOOK
自由度の高い、無地のノート。罫線や方眼に煩わされたくない人に。
サイズは141mm×91mm・192ページ(スモール)、210mm×132mm・240ページ(ラージ)。


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モールスキンPLAIN NOTEBOOK 1,680円(税込)
モールスキンPLAIN NOTEBOOK Lサイズ 2,625円(税込)
SKECTH-BOOK
ゴッホの「ひまわり」もここから生まれた、ポケットサイズのスケッチブック。
厚手でクリーム色の紙に絵をかけます。旅先でのスケッチや、日々の記録などに。
サイズは141mm×91mm・80ページ(スモール)、210mm×132mm・120ページ(ラージ)。


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モールスキンSKETCH-BOOK 1,680円(税込)
モールスキンSKETCH-BOOK Lサイズ 2,625円(税込)
MEMO-POCKETS
おそろいのデザインのスマートなドキュメントファイル・メモポケッツ。
6ポケットありますので、写真・メモ・チケット・名刺など、いろいろ入れてみては。
ラージサイズならポストカードも入ります。
サイズは141mm×91mm、6ポケット(スモール)、ポケットは133mm×74mm程度。
210mm×132mm、6ポケット(ラージ)、ポケットは200mm×120mm程度。(目安です)


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モールスキンMEMO-POCKETS 1,680円(税込)
モールスキンMEMO-POCKETS Lサイズ 2,625円(税込)

たて開きも便利! 終わりの24枚はミシン目入りで切り離すことができます。
ポケットサイズは190ページ、ラージサイズは240ページです。


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■RULEDは罫線入りのノートです。
モールスキンRULED Reporter NOTEBOOK P 1,680円(税込)
モールスキンRULED Reporter NOTEBOOK L 2,625円(税込)
■SQUAREDは5mm方眼のノートです。
モールスキンSquared Reporter NOTEBOOK P 1,680円(税込)
モールスキンSquared Reporter NOTEBOOK L 2,625円(税込)
■PLAINは無地のノートです。
モールスキンPlain Reporter NOTEBOOK P 1,680円(税込)
モールスキンPlain Reporter NOTEBOOK L 2,625円(税込)

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